業種
中堅フィットネスクラブ
従業員規模:約200名
実施時間・形式
3時間×2日 対面形式
対象者
店長他管理職(約20名)
研修実施のポイント
企業様の状況・課題
・現在店舗数を増やしており、それに伴い従業員数も増加している。急激に規模が拡大しているため、教育体制も整っておらず、きちんと部下に教えたり叱ったりできる管理職が非常に少ない状態である。
・若いスタッフも多く、仕事だけではなく社会人としてのモラルなども教えなければならない状態で、管理職の負担が大きい。
・管理職の中には「叱る」のではなく「怒る」人間もおり、店舗の雰囲気も良くない。
研修実施のポイント
・「怒り」に対する正しい知識を習得するとともに、各個人の「怒りの特徴」について掘り下げるワークを行い、自己を振り返る機会とした。
・適切な「怒りの伝え方」をロールプレイングを通じて繰り返し練習することによって、より実際の行動に落とし込めるよう支援を行った。
・感情面だけではなく身体面にも焦点を当て、怒りを感じた時の具体的なリラックス法を紹介した。
研修カリキュラム
1日目:怒りの理解と自己分析
1. イントロダクション
研修の目的と概要説明
・アイスブレイク:参加者自己紹介と「怒り」に関する経験共有
2. 「怒り」の基礎知識
怒りのメカニズムと生理的反応
怒りの肯定的側面と否定的側面
接客業特有のストレス要因と怒りの関係
3. 自己の怒りパターン分析
怒りの強度・頻度・持続時間のチェック
怒りのトリガー(引き金)探し
・ワーク:怒りの日記作成と分析
4. 怒りの影響と代償
怒りが及ぼす影響(健康面、人間関係、業務効率)
怒りの連鎖と職場環境への影響
・ディスカッション:怒りによる失敗経験の共有と学び
5. まとめと質疑応答
1日目の振り返り
明日への準備:怒りの観察宿題
2日目:アンガーコントロール技法の習得と実践
1. 1日目の振り返りと宿題の共有
2. アンガーコントロールの基本技法
認知の再構成:考え方の転換
タイムアウト法
リラクセーション技法(呼吸法、筋弛緩法)
・実習:各技法の体験
3. 適切な怒りの表現方法
アサーティブコミュニケーションの基本
「I メッセージ」の活用
・ロールプレイ:「誰を採用するか?」
4. 職場環境改善のためのアクションプラン
個人のアンガーコントロール目標設定
職場全体のストレス軽減策の検討
5. まとめと全体質疑応答
2日間の振り返り
今後の実践に向けたアドバイス
受講生の声
- 「怒ることはみっともないこと」と思っていたが、そうではないことが分かって意外だった。自分の感情を見つめなおすいい機会になった。また、他の参加者からのフィードバックも非常に参考になり、自分の強みと弱みを客観的に把握できた。
- 気が短いほうなので、つい感情的なことを言ってしまって後悔することもあった。無意識のうちに部下を萎縮させていたと思う。この気づきを活かして、より良いコミュニケーションを心がけたい。
- ロールプレイング中心の研修だったので、楽しく受講できた。また、他の管理職との意見交換も有意義だった。みんな同じような悩みを抱えていることがわかってほっとした。今後も情報共有していきたい。