業種
動物病院
従業員規模:50~100名
実施時間・形式
6時間×1日 対面形式
対象者
獣看護師、トリマー、事務職員(約30名)
研修実施のポイント
企業様の状況・課題
・ペットが重篤な状態になって落ち込んでいる飼い主や、ペットを亡くして悲しみに沈む飼い主に対して、病院としてどのような対応をするのがベストなのか、またどのようなケアができるのかが知りたい。
・緊急時の対応について、時々飼い主から理不尽なクレームを受けることがあるが、こちらとしてはベストを尽くしているため納得がいかないことが多い。どんな心情でそのような言動になってしまうのか、正直な気持ちを知りたい。
研修実施のポイント
・「グリーフケア」の基本を整理し、その特徴について説明するとともに、感じたことを話し合う時間を多く取ることによって各自の中に落とし込めるように配慮した。
・自身が極めて重度のペットロスに陥った経験から、そのときの心情やかけてもらいたかった言葉、してもらいたかったことを具体的に伝えた。
研修カリキュラム
1. イントロダクション
研修の目的と概要の説明
アイスブレイク:参加者自己紹介
2. グリーフケアの基礎知識
グリーフとは何か
ペットロスの特殊性
グリーフの段階(キューブラー・ロスの5段階説)
ペットロスが飼い主に与える影響
3. 飼い主の心理状態の理解
ペットを亡くした直後の心理状態
感情の波と対処メカニズム
理不尽に見える言動の背景
・グループディスカッション:飼い主の立場に立って考える
4. 効果的なコミュニケーション技術
積極的傾聴の重要性
共感的理解と表現方法
適切な言葉かけと避けるべき言葉
・ロールプレイング:困難な状況での対応
5. まとめ
学んだことの振り返り
質疑応答
受講者の声
- 飼い主から理不尽な対応をされることもあったが、その背景が理解でき、腑に落ちた。特に、ペットを失った直後の飼い主の心理状態について学べたのが大きな収穫だった。明日から、今日学んだことを早速活かしていきたいと思う。
- 実は自分自身もペットロスから立ち直れておらず、苦しい思いをしていた。研修を通じて自分の心を改めて見つめなおすことができ、癒やされる思いがした。同時に、同じような経験をしている飼い主の気持ちに、より深く寄り添えるようになった気がする。
- 知らないことが多すぎて、本当に勉強になった。自分は動物を飼ったことはないが、ペットを失った飼い主の心の背景が理解できた。特に、ペットロスの段階について学べたことで、飼い主の方々への対応の仕方が具体的にイメージできるようになった。